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お客様インタビュー
UVプリンターで音楽とグッズ製作の両事業がうまくかみ合っていると感じています。
購入機器 | LEF-12i |
---|---|
事業内容 | アーティストのマネジメント |

株式会社badeggbox-バデッグボックス-様 UVプリンター導入事例

今回、導入事例として取材を快諾していただいた株式会社バデッグボックス様。同社は2012年11月設立のいわゆるアーティストのマネジメント会社です。
アーティストのマネジメント会社のUVプリンター導入は、特殊な事例と思われます。
なぜこの会社がUVプリンターを導入するに至った経緯から、これまでの苦労話、今後の展望まで代表の峯村様、グッズ・クリエイティブ担当の津布久様に語っていただきました。
会社と仕事内容をお教えください。

代表取締役の峯村様(右)と津布久様(左)
事務所は東京都練馬区にあり、氷川台駅から徒歩1分という立地です。音楽原盤制作やライブイベント企画等の音楽事業を中心に行っています。
自分自身も2005年からステージに立っており、今はThe Benjamin (ベンジャミン)というバンドとしても活動しています。元々CDジャケットは自分自身で制作しており、デザイン事業も積極的に行っていました。
UVプリンターを導入してからは年々グッズ事業をにも力を入れ、今では音楽事業とグッズ事業の比率は半々となっています。
UVプリンターを購入するに至った経緯を教えてください。

導入のきっかけになったピックへの印刷
もともと2013年6月に東京・ベルサール渋谷ガーデンで開催されたTOKYO GUITAR SHOWで偶然にも展示されていたLEF-12を見たことがきっかけです。
昔からバンドのロゴやCDジャケットのデザインを自身で行っており、Illustrator等の編集ソフトを使っていましたが、UVプリンターのことは全く知りませんでした。
サンプルとして展示されていたギターのピックにフチ無しで直接プリントできる技術を知り、興味を持ちました。品質の高さに驚き、実は割と早い段階には購入を前提とした展開を考えていました。
実際に導入したのは8月なので検討期間はわずか2か月。他の機器は全く見当せず、ローランドDG以外のプリンターもほとんど見ませんでしたね。
実際にUVプリンターを導入してみてどうでしたか?
8月にUVプリンターを導入して以降、実は初めの2~3か月は殆ど使っていませんでした。
理由としては、会社経営もスタートしたばかりで、本業の音楽事業で忙しかったことがあります。
他にも素材の購入方法が分からず、使い方も十分に理解していない状態でした。やることが決まっていて、誰でも簡単に触ることが出来るプリンターではないために、使うぞという強い気持ちがないと難しかったですね。
安い設備投資ではなかったので、さすがにこのままではマズいと感じ、徐々に自社の所属アーティストをコンテンツとしたグッズ製作で動きだしてアイテムを広げていきました。
デザインだけを手掛けるのと、グッズを制作することは全く違っており、その時にモノづくりを初めて勉強したといっても良いですね。
最初はサンプル出しの工程を踏まずに受注を取ってしまい苦心したこともありました。また、UVプリンターの生産性を読み切れないまま大量受注してしまい、24時間プリンターを稼働させる時期もありましたが、今となっては良い思い出です(笑)。
グッズ事業は現在では軌道に乗って順調という印象ですが、異分野である音楽事業との両立は大変では?

所属アーティストのアクリルキーホルダー
もちろん簡単ではありませんが、UVプリンターとグッズ事業の相性の良さは明らかです。事業のベースである音楽業界はヒット作のタイミングが読みにくいことや、バンドメンバーの脱退、解散などで事業計画が急にストップする場合もあります。
グッズ事業はその点で言えば安定しています。インクジェットは1個から製作できることは大きな強みなので、計画が止まるリスクは低く、音楽業界に比べると安定しています。
特に私たちは音楽業界の中でもインディーズバンドのグッズが中心に展開していますので、多品種小ロットで展開できることは大きなアドバンテージです。
私たちが求めるロットは30~40個が一般的ですが、従来のグッズ製作手法であるシルク印刷の場合は最低200個以上のオーダーが必要となりますので価格的にはとても合いません。
極端な話ですが、ギターのピックを1つ1つデザインが違うものを30個といった提案も可能になります。
これを強みに、自社のアーティストだけでなく、他事務所の楽屋に回って営業をすることも、CDショップやアーティストから直接受注を受けることもあります。今は音楽事業とグッズ製作事業、両事業がうまくかみ合っていると感じています。
UVプリンターを導入して良かったですか?
もちろんです。
大げさな話ではなく、株式会社バデッグボックスはUVプリンターとともに成長してきた会社だと思っていますよ(笑)。UVプリンターを使うことで他のグッズ会社様とのコネクションも増えたことも良い機会でした。
現在は音楽業界に絞ったグッズ事業を行っていますが、インディーズのアーティストの業界活性化に貢献している自負があり、やりがいも感じています。
昨今はCDが売れなくなっていますが、ライブ等の興業は増加傾向で、物販の比重が上がっていることも後押しになります。
会社のインフラとリソースが整えば他の分野への進出も試してみたいですね。
ポイントはUVプリンターの魅力をお客様に伝えられるかどうか?だと思っています。
音楽業界のグッズのトレンドを教えてください。

人気のグッズ「チェキファイル」

所属アーティストのチェキ
相変わらずTシャツやタオルは定番商品として人気ですが、10年前のグッズ事業と明らかに違うのは、キーワードが「モノ」から「コト」に変化したことだと思いますね。
ここ最近の私たちのヒット商品はこちらのチェキ(※)ファイルです。ライブ会場ではチェキ用のインスタントフィルムをその場で販売するのですが、1枚500円と一般的には割高ではありながらファンはお金をかけてくれます。チェキは写真ですが、言い換えると「その瞬間の思い出」という付加価値があります。
昔はモノを買って大切に所有することにが喜びになっていましたが、周りの人と同じモノを持ててしまうと、以前ほどステータスを感じなくなってしまうことに私たちは着目しました。
そこで、チェキを保管する塩ビ素材のチェキファイルにUVプリンターで印刷したものを販売してますが、これが人気商品となっています。割れにくいUVインクがここでも活躍しています。グッズも移り変わりが激しいため、いかにこのような定番商品をつくることが課題になっています。日々試行錯誤して探している状況です。
※…富士フイルムのインスタント写真システinstax(インスタックス)をベースとした、商品群の商標です。チェキを冠するカメラは全て、チェキフィルムことinstax miniというインスタントフィルムを使用します。チェキフィルムの名刺サイズは、市販の名刺フォルダがアルバム代わりに利用できる。
その後増設もしていただいていますが、理由は?
今回導入したLEFシリーズは細やかなクオリティが売りにも関わらず、生産速度が想像以上に速いことが最大の強みだと考えています。
実際にお客様はこれだけ細かいオーダーをかけたにもかかわらず、数日で納品されることに驚かれます。
しかし2017年ごろからは受注量が順調に増えることで、間に合わず分納をお願いすることになるケースや、納期自体を遅らせるケースが増えてきました。
人を増やすという選択肢も検討しましたが、現場オペレーターからの報告でLEF-12はほぼ機械トラブルがなかったのです。人ではなくプリンターを増設することが改善につながると判断し増設に踏み切りました。
実は私たちはポスター用の大判のプリンターも所有しているのですが、ローランドDGのLEFの方がはるかに故障は少ないです。繊細で壊れそうな印象ですが丈夫ですね。
最後に、これからUVプリンターを検討いただく方にメッセージは ありますか?

エレキギターのボディにオリジナル加飾も
UVプリンターのメリットは大量生産ではなく、細かな需要に対応できることに尽きます。
このメリットをいかにうまくお客様に伝えられるかが重要だと思います。小ロット多品種の需要はあることは明確なので、きちんと伝われば仕事ははいってくると考えています。
私たちは、たまたま音楽事業という土壌があり東京という都会で動いているから仕事があった、という考え方もあるでしょう。ですが、私個人としては営業の仕方次第なのではないか?と考えています。
例えばスマホケースでもこの世の中に1点しかないもので、その人にとって最高のデザインであれば5000円でも売れると思います。思い出に残る品物を売るということに目を向けていくと、他の分野にも通じるアイデアだと思います。
お忙しいところ取材を受けていただき、ありがとうございました。
音楽業界でのグッズ事業の展開はほとんど例がありませんでしたが、峯村様と津布久様の話は経験に裏付けされたものでとても自信をもっているように感じました。
携わる方々がUVプリンターの強み・弱みをよく理解されており、しっかりと営業活動をされていることも印象的でした。
株式会社バデッグボックス様のコーポレートメッセージは「想像する未来はいつも楽しい!!」とのこと。今後どのように業界に影響を与えていくか、これからも期待とともに注目し続けたいと思います。