2021年4月6日に開催された「プリント × 物販ビジネスの始め方」のセミナーレポートをお届けします。

ここ最近『 プリント×物販ビジネス 』で成功される企業様が、劇的に増えているのをご存じでしょうか？
従来グッズの物販ビジネスは常に在庫を抱えるリスクが伴いました。
「プリント×物販ビジネス」であれば、たった1つからオリジナルグッズ制作が可能です。
貴社も 在庫リスク0で物販ビジネスにチャレンジしてみませんか？

そこで今回は『プリント×物販ビジネス』を始めるにあたっての導入までのステップや、
他社の成功事例のご紹介だけでなく、実際にプリント×物販ビジネスを展開しているユーザー様にもご登壇いただき、直接お話をお伺いしました。
機種選定に悩んでらっしゃるような企業様はもちろん、実際のユーザーの生の声を聞いてみたいという方は是非ご覧ください！

1、今、非常に注目を浴びているビジネス

自分でデザインを作ったり、もしくは自社のコンテンツやキャラクターを素材にプリントし、そしてそれをオリジナル商品として、ネット・店舗で販売していくという、UVプリンターやレーザー加工機を使ったビジネスが、
今、非常に注目を浴びています。
実際に弊社のお客様でも、たった1つのデザインから物販で数百万以上の収益に繋がっているような方も多くいらっしゃいます。

2、UVプリンターを活用した成功事例

講師：ローランド ディー.ジー.（株）　江澤　亜沙子氏

UVプリンターって何ですか？

インクジェットプリンタはインクの種類により大きく3つに分けることができます。

UVプリンターは、物体に写真やオリジナルのイラストをプリントできます。
平面であればスマホケースや革小物などにも自由にプリントでき、
個性的なオリジナルの製品を簡単につくることができます。詳しくは下記をご参照下さい。

▼UVインクの特徴と仕組み、活用方法やできることをご紹介
https://www.large-format-printer.jp/blog/uv-business/ink_structure/

ローランドのUVプリンターは、定着しやすい素材が多く、こんなものにUVプリントできます。

・初めての印刷業務でも、簡単に使えるのか？
・専門知識のあるスタッフの採用が必要なのか？
という質問をよく頂きますが、UVプリンターは初めての方でも簡単に使えるので大丈夫です。

「UVプリンターの主な使用用途」の
円グラフからもわかるように、
専門技術スタッフ/専門知識がある　印刷業の導入・・・6％
残りの94％が、他業種からの新規事業参入なのです！
※専門の技術スタッフを新規雇用したケースはありません。
（作業者をアルバイト採用したケースは有）

UVプリンターはロール型と、フラットベット型の2種類ございますが、今回は人気のフラットベット型のラインナップをご紹介致します。

機種により印刷可能範囲や、セット可能な素材の高さ・重さが異なります。
どのような素材に、どのようなご用途で印刷されたいのか等によって機種は異なります。

3、ユーザー登壇　グッズ資材の販売戦略を大公開！

講師：（株）大王製作所　執行役員 鈴木 雅晴 氏

実際UVプリンターを導入してどうだったのか生のお声をお伺いしました。
詳しくは動画ダウンロードにてご確認下さい。
https://www.large-format-printer.jp/download/2021print-business/

・UVプリンター以外に何が必要ですか？
　（必要な設備・スペース・人数・換気設備・廃液の廃棄方法）
・必要スキルは何ですか？
　（イラレ・フォトショ・RIP/プリンター操作・習得期間・その他苦労したこと）

4、レーザー加工機を活用した成功事例

講師：コムネット（株）　藤田 大祐 氏

レーザー加工機でできること

レーザー加工機では、Aiデータをカット（切る）または彫刻（掘ったり、焦げさせたり）することができます。AiデータさえつくれればOKです。

木材のボールペンや万年筆へ名入れ、スマホケース、小物、組み立てキット

アクリルにキーホルダー、写真、切り文字、ケーキトッパー
（右記画像右下にあるケーキの上に飾るデコレーションアイテムで現在流行っております）

その他、皮革にレース調の加工や、マカロン、デニム、紙や繊維にも使用頂けます。

こんな方にオススメ

• 新規事業、新製品開発
  お勧め理由 → ①対応できる素材が豊富
  　　　　　　　②カット、彫刻など1台で複数の表現
  　　　　　　　③微細表現でデザイン性アップ
• 既存製品に付加価値、差別化
  お勧め理由 → ①版、型なしで１点から作成可能
  　　　　　　　②微細表現でデザイン性アップ
  　　　　　　　③対応出来る素材が豊富

気になるコスト

• 導入コスト
  　約100万円～約1,000万円まで、加工パワーや加工エリアによってラインナップがございます。
• ランニングコスト
  　レーザー発生装置（レーザー発振管）の交換が必要です。
  　短寿命で約8万円、長寿命で約130万がございます。

5、グッズ物販ビジネスのはじめ方

「2つの売れる仕組み」と、プリンターを活用したグッズ物販を始める際にここだけは絶対に外してはいけない！という「結果を出すための5つの秘訣」をご案内致します。

最初に陥りがちな例

物販ビジネスのような新事業、新サービスを始めると割とよく陥りがちなのが、導入する設備のスペックや機能面ばかりに目が向いてしまいがち・・という点です。
最新の素晴らしい設備を導入するだけでは、ただの「宝の持ち腐れ」という状態になりかねません。

では、自社の売上、利益に繋げていくために一番大切なことは『売れる仕組み』もセットで考えていくということです。
どんなに素晴らしいコンテンツがあって、高額で立派な設備を持っていても、結局、売れる仕組みが、最終的には問われてきます。当たり前のことですが、この二つの掛け合わせでやっていくことこそが、新事業を軌道に乗せていくにはまず必要不可欠な要素と言えます。

売れる仕組み　①ECサイトの運営と強化

『売れる仕組み』を大まかに２つに要素分解して考えています。
まず一つ目は販売方法についてです。
結論から申し上げると、直販で、しかもECサイトで販売を大きく伸ばせる仕組みが必要です。

ECサイトの需要が急激に増えている

こちらは総務省が出しているデータからもわかるように、実際に皆様もここ最近はオフラインよりもオンラインで買い物することの方が圧倒的に多い、という方が多いのではないでしょうか？

また、BtoCだけでなく、BtoB市場規模の推移を見てみると、BtoB市場についてもコロナウイルス拡大による影響は関係なく、近年ずっと伸び続けています。

ECサイトの構築方法

では、ECサイトをどう作るのか、という点を簡単にご紹介します。
ECサイトの立ち上げ方は、大きく分けると3パターンあり、売上規模に応じて使い分けることが大切です。

①フルスクラッチ型
②パッケージ型
③ASP型

まとめると、ECサイトの構築方法はこのように売上規模に応じて選んでもらうのがポイントです。
スタートアップの方は、まずはASP型をお勧めしています。
出来るだけ初期費用を抑えてスタートすることができますし、設備導入と同時進行・もしくは先行して進める事が出来ます。

shopify

ASP型のサービスを一つ紹介すると、こちらのshopifyというシステムがBtoC、BtoBともにデザイン性も高く、使いやすく、決済方法なども豊富なため、こちらを活用する企業が増えています。

とはいえ、こういったWEBシステムを運営するリソースもない、、プロに任せたい！という方向けに、弊社のグループ会社でshopifyを活用したWEB運営のサービスも展開しております。

売れる仕組み　②WEBマーケティングの強化

続いて、売れる仕組みの2つ目の要素は、『webマーケティング力』です。

webマーケティングに関する知識を社内に持ち込む方法としてお勧めなのは「社内教育をして、webマーケティングに長けた人材を育成していく」ことです。

では、どのように育成していけば良いのかと言うと、企画やデジタルマーケの実務経験のあるプロから学ぶというのが一番早いです。そのための選択肢の一つとして、マーケティングとクリエイティブに特化した専門媒体を出版している「宣伝会議」という出版社が開催しているオンライン講座です。

実は、昨年からすべての講座をオンラインでご受講できるようにし、価格も大幅に下がりました。東京だけでなく、北海道から沖縄までエリア問わず全国からの受講も急激に増えており、現在は年間で約2万人以上の方にご受講いただいている、マーケティングに特化した研修です。

研修ラインナップは、随時追加しておりますが、現在ではこの14種類のカテゴリで約200種類の講座を展開しています。

結果を出すための５つの秘訣　ポイント①既製品では売っていないデザインを使う

続いて、当社がこれまで数百台販売してきた知見をもとに導き出した「結果を出すための５つの秘訣」
逆に「これをやっちゃうとアウトですよ」というよくありがちで陥りがちな落とし穴についてシェアさせていただきます。

まず成功のポイントの1つ目は、既製品では売っていないデザインを使うという事です。

プリントを活用したオリジナル物販の最大の強みは、自由なデザインで、在庫リスクなく、たった1つからオリジナルグッズを多数展開できることです。
しかしながらコストについては中国で大量生産しているような既製品と比べるとどうしても高くなるという弱みがあります。
ということは、皆さんが目指していくべき商品展開としては「既製品では手に入らないデザイン展開をしていく」ということが絶対に外してはいけない重要なポイントになってきます。

当たり前のことではありますが、どれだけ市場があったとしても既製品で安く手に入るデザインで商品展開をしても、他と差別化が出来なくなってしまいますので、ここは必ず押さえておきましょう！

結果を出すための５つの秘訣　ポイント②付加価値のあるデザインを使う

ここも非常に重要なポイントになります。
ちなみに、『付加価値のあるデザイン』についていくつか事例をお話しすると、
1つ目はユーモアがあり、面白いデザインです。
2つ目は最近のトレンドやイベントを盛り込んだデザインです。

誰もが知るようなイベントを活用するのは「アンブッシュ・マーケティング」と言います。アンブッシュは待ち伏せという意味です。これも効果的なのですが、例えばオリンピックのような世界規模のスポーツ大会の場合はかなり厳しく規制されていますので、安易に使用しないようご注意ください。

結果を出すための５つの秘訣　ポイント③希少性の高いニッチな市場を狙っていく

ニッチ市場はどういうことかというと、少なからずニーズはあるが、大手は狙わないような規模の市場のことです。メジャーなマンガなどビックタイトルを狙うよりは、知る人ぞ知るアニメやゲームのキャラクターとの相性が非常に良いと思います。なので、大手が狙わないニッチなコンテンツや、ご当地限定のようなそこでしか買えない、レアなグッズ展開を狙っていくとうまくいきやすいです。

どのようにしてそういったコンテンツを活用していくかというと、自社のこれまでの人脈、会社のインフラを活用することも手ですし、最近はSNSや展示会で直接デザイナーやライセンサーと呼ばれる版権保有会社にコラボを持ち掛けるという手法も浸透してきてます。

ここで非常に気を付けていただきたいのが『著作権』についてです。
ネット上でも著作権フリーのコンテンツが増えていますが、物販をする場合は別途使用許可やマージンが必要な場合も多くあります。
知らずに著作権を乱用してしまうと、さいあく損害賠償や訴訟問題にまで発展してしまうリスクもありますので、よくよく版権元の注意事項などを見て展開していきましょう。

結果を出すための５つの秘訣　ポイント④商品ラインナップを増やす

なぜならば、ニッチな市場を狙っていきますので、1人のお客様にいかに繰り返しご購入いただけるか、というのが売上を大きく伸ばす重要な指標と言えます。ですので、売れ筋のスマホケースやアクリルキーホルダーだけでなく、もっと様々な商品ラインナップを増やしていくことが売上拡大には重要になってきます。

コロナ禍においてもグッズ販売の需要が途切れていないのは人間の収集癖、コンプリート欲求を刺激している点も大きいので、こういった人の特性もうまく刺激しながら製品ラインナップを増やし、リピーターを増やしたり、客単価を高めていく事が効果あります。

結果を出すための５つの秘訣　ポイント⑤中長期的な目線での商品やサイトのブランディング

ブランディングというのは要は「信頼感」です。このサイトに売ってるものなら安心、センスが良いと思わせる必要があります。
そこでお勧めなのが、楽天やメルカリのようなモールも活用しつつ、先程ご説明したASP型のECサイトも一緒に運営していくことです。自社にブランドをつけてスケールさせていくには統一された世界観を持った自社のオリジナルサイトがあった方が絶対に良いです。
ECサイトでグッズ物販成功している会社は、やはりどこも自社のECサイトをしっかり作りこんでいます。まずはASP型でも構いませんので、ここは多少費用をかけてでもしっかりと取り組んでいきましょう。

結果を出すための５つの秘訣　ポイントまとめ

まとめると、今ご説明したこの5つのポイントをしっかり押さえていただく事で、より確実に収益を生み出すグッズ物販のビジネスを展開できると思います。
これからプリンターを導入検討されている方、既に導入済みでもうまく活用できていない方は、ぜひとも参考にしていただければと思います。

収益試算・パッケージ商材　ラインナップ一覧

収益試算と今回紹介した設備をパッケージ化したラインナップをご用意しております。
また、プリント×グッズ販売をスタートする場合に必要な製品、サービスをパッケージ化したものをご紹介致します。

新事業としてグッズ制作を行う場合、リスクもあるのでスモールスタートとして動く場合や、個人事業主の方が一人で展開していくようなケースであれば、UVプリンターもしくはレーザー加工機を単体で導入するエントリープランがまずは良いと思います。

続いて既に外注でグッズビジネスを展開している方が内製化をするならスタンダードプランがお勧めです。UVプリンターとレーザー加工機をセット導入し、さらに宣伝会議の40枚チケットを活用する事で役割に応じて複数の社員を育成することでマーケティングリテラシーの向上が可能です。

最後はライセンサー・ライセンシーの方向けのプランです。
ちなみにライセンサーはIPやブランドなどコンテンツ保有者で、ライセンシーはコンテンツを使う事を許可された方のことです。< 自由に使えるコンテンツをすでにお持ち場合は、一気にスケールさせるような展開もやりやすくなりますので、最終的にこれ以上の規模で設備導入され、すぐにペイしてしまうようなケースも珍しくありません。 弊社のユーザー様でも、成功している企業様は複数台保有されているケースも多く、1日あたりの生産性を高めるために、追加導入する設備も巨大化・高速化していく傾向があります。ある程度のニーズや回収計画が見込める場合は、最初からこのくらいの設備を導入しておくのもありかもしれません。

ビジネスモデル転換に活用できる、補助金の最新情報

補助金の最新情報についてご紹介させていただきます。

「事業再構築促進事業」と言う補助金は、まさにビジネスモデル転換や新事業にピッタリの補助金です。ここで注目して頂きたいポイントは、トータルの予算総額が1兆1485億という、これまで非常に人気のあった「ものづくり補助金」の10倍近くの予算規模の超大型の補助金となっているという点です。

詳しくはこちらにまとめておりますので、ご参照下さい。
▼2021年注目度No.１！ 最大1億円の超大型補助金「事業再構築補助金」とは？
https://www.large-format-printer.jp/blog/exhibition/2021businesshojo/

弊社では、こういった補助金の事業計画の策定から申請サポートも行っております。

当社にできること

コスト削減や事業計画の立案といったコンサルティング的なことから、プリンターなどの機械設備、消耗品はもちろん、そして、設備投資に使える補助金セミナーの定期開催や補助金の申請支援、さらには、社員研修や、顧客とのマッチングといった営業支援まで全てをワンストップで提供することで、皆様の事業拡大を全力でサポートさせていただいております。

また、ローランドDGのショールームにて、UVプリンター・レーザー加工機の実機見学も可能です。実機見学は事前予約が必要です。

紹介したUVプリンター製品