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「下請け」から「世界」へ 彗星の如く現れた時代の寵児が描く未来図

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「下請け」から「世界」へ 彗星の如く現れた時代の寵児が描く未来図

サインディスプレイ業界は今、大きな転換点を迎えています。テクノロジーの進化、環境対応、労働人口減少、新たな顧客体験の提供──。
変化の波は確実に広がり、それらにどう向き合い、どのように舵を切っていくかが問われる時代です。本連載では、現場で実際に動いている経営者、未来を見据えるキーパーソンたちに、今感じている思いやこれからの展望などを伺っていきます。さまざまな角度から“ サイン業界の今とこれから” について理解を深め、自社の進むべき方向性のヒントを得てもらえると幸いです。

5事業が描く「拡張型ビジネスモデル」

シンクイノベーションの事業構成について教えてください

三輪社長
三輪:弊社はEC、OEM、MD、IP戦略、機械販売という5つの事業部から成り立っています。
現在、全社売上は約31億円に達しており、各事業が相互に連携しながら着実に成長を続けています。
EC事業部では楽天など7つのECサイトを運営し、デザイン制作から販売まで自社で一貫して行っています。
1日約500件の受注を捌き、5年間でUVプリンターも20台導入。大量注文に対応しつつ、顧客ごとのニーズに合わせた細かなカスタマイズにも対応しています。

OEM事業部は2018年ごろからBtoB市場に進出。プロ野球球団、各種メーカー、雑貨店など多様な顧客企業の製品を手がけてきました。
当初は年商2〜3億円規模でしたが、コロナ禍を契機にデザイン提案営業を強化し、小ロットの受注にも柔軟に対応。現在は約10億円規模にまで成長しています。
MD事業部は「下請けからメーカーへ」の理念を体現した部門です。
『鬼滅の刃』『呪術廻戦』『ハイキュー!!』などの公式ライセンスを取得し、アクリルキーホルダーや缶バッジなどの自社商品を製造。2023年以降は海外輸出も本格化しています。
IP戦略事業部では、物販に加え体験価値(コト売り)を提供。
通天閣などで期間限定のポップアップストアを開設し、謎解きゲームやフォトスポット、現地限定のオリジナルグッズを通じて、「来て楽しい・買って楽しい」空間を創出しています。

割合
機械販売事業部では、内製化を進める中で製造数量の急増や突発的な大量注文への対応の難しさが明らかになりました。注文個数が増えるにつれて人員や機械の追加導入が不可欠となり、生産体制の柔軟性に限界が生じていました。
そこで、自社で使用してきた機械を他社にも販売し、その企業に一部生産業務を委託する分散型製造モデルを構築。これにより自社生産の負荷を軽減すると同時に、協力先とのパートナーシップも強化。現在、内製化40%・外部委託60%という、生産効率と柔軟性の両立を実現しています。

新事業はすべて現場の延長線に

多様な事業を成功に導く考え方についてお聞かせください。

三輪:私は現場主義です。営業活動にも積極的に携わり、お客様や仕入れ先とも直接対話を重ねています。
現在の5つの事業は、決してゼロから独立して立ち上げたものではありません。すべて現場で得た情報と顧客ニーズの延長線上に生まれた事業です。
各事業は単独で存在しているのではなく、相互に連携し合い、互いを強化しながら拡張する構造を持っています。
新規事業に取り組む際にも、新しいことを始めている」という意識はほとんどありません。目の前の顧客課題やニーズに応え続けた結果、事業領域が自然に広がっていったのです。
その積み重ねが、確実な成長を実現できた最大の要因だと考えています。

コンテンツ市場──20兆円規模の成長と勝つための条件

コンテンツ市場の現在と今後についてどう見ていますか?

グッズ販売
三輪:海外からの需要が増加し、コンテンツ市場は右肩上がりで成長を続けています。2023年4月には日本経済団体連合会が、「日本発コンテンツの海外市場規模を2033年までに15〜20兆円へ拡大する」という目標を発表しました。
弊社でもグッズを中国をはじめとした海外市場に輸出していますが、特にメイド・イン・ジャパンのアニメグッズは、絵柄の鮮度と品質の高さが評価され、高価格帯で取引されています。
市場成長の要因はいくつかありますが、特にNetflixによるグローバル同時配信の影響が大きいと感じています。これにより、日本と世界のトレンドサイクルの時差が解消され、アニメの人気はわずか3カ月で移り変わるようになりました。

この短い周期では、グッズに使用するキャラクター絵柄の鮮度が極めて重要となります。
ライセンス取得→デザイン→製造→販売までを短期間で完結できる体制を持たなければ、企業は市場競争に生き残ることができません。このスピード対応力こそが、今後の成長と存続を左右する最大の要素だと実感しています。

技術革新──3Dスキャナーと「思い出ビジネス」の可能性

注目されている技術について教えてください。

グッズ販売02
三輪:特に思い出ビジネスに注目しています。「マジカルスキャナー」と呼ばれる、わずか0.5秒で360度スキャン可能な機種が開発された為、3Dプリンターを組み合わせることで世界で一つだけのオリジナル3Dフィギュアを作る事が出来るようになりました。この技術を活用することで、ペットやウェディング姿など、大切な瞬間や特別な思い出をリアルな立体フィギュアとして形に残すことができます。

今後はサブスクリプション型サービスとして展開する構想を進めています。お客様には思い出を形にする体験を継続的に提供し、単なる「モノ売り」から、感動体験を提供する新しいビジネスモデルへと昇華させる計画です。

業界課題──人材不足と自動化への挑戦

製造現場での課題とその対応策についてお聞かせください。

自動化
三輪:グッズ制作は、印刷・セット・封入・ラベル貼付などあらゆる工程が人手に依存している産業です。この傾向は、ものづくり業界全体に共通する構造的な課題と言えます。
市場は今後も右肩上がりで需要増が見込まれていますが、一方で2030年までに約346万人の労働生産人口が減少すると推計されており、人手不足の深刻化は避けられません。
さらに、時給の上昇(1,500円超)や初任給の増額といった人件費の高騰も企業経営に大きな影響を及ぼしています。

このような背景から、生産自動化が将来の競争力を左右する重要な鍵になると確信しています。そこで現在、月300万個の生産能力を持つ缶バッジ自動機を開発中です。
缶バッジに注目した理由は、この製品において人件費が製造原価の中で最も大きな割合を占めているからです。
従来は作業者1人あたり毎時400個が生産が限界で、それ以上の生産を実現するには単純に人員を増やすしか方法がありませんでした。
この労働集約的な収益モデルには明確な限界を感じています。
今後は、自動化によってスケールメリットと利益率の持続的向上を両立させ、クリエイティブな付加価値提供に経営資源を集中していく考えです。

今後の展望

これからの事業ビジョンについて教えてください。

三輪:今後5年でMD事業部の海外展開を加速し、IP戦略事業部では自社コンテンツを活かした新たなエンターテインメント体験を提供していきます。
製造分野では自動機メーカーとして国内外で省人化ニーズに応える存在を目指し、ものづくりの自動化と創造的な仕事への集中環境の実現を最終目標としています。
現状維持は衰退だと思い、常にチャレンジを続け、考え抜き、失敗してもやり抜く。ということを大切に行動してきました。
まだまだ伸びるポテンシャルやビジネスチャンスのある業界ですので、これからも行動と挑戦を通じてさらなる成長を目指していきます!

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