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【展示会レポート】サイン&ディスプレイショウ2026 現地レポート – インクジェットプリンター編

皆様、こんにちは!
本日は、東京ビッグサイト有明GYM-EXにて開催された「第67回 サイン&ディスプレイショウ 2026」の展示会レポートをお届けします!

第67回 サイン&ディスプレイショウ 2026

本展示会は屋外広告やグッズ制作の現場で活躍する最新の資機材が一堂に会する、業界注目のイベントです。
今回は大判プリンター比較.jpの視点から、「内製化による収益拡大」・「生産性向上による省人化」・「新商品開発に役立つ最新ソリューション」などをテーマに厳選して取材してまいりました。
本記事では「インクジェットプリンター編」として、各メーカーの最新プリンターの実機レビューをまとめてお届けします!

ミマキエンジニアリング「UJ330H-160」

~ロールもボードもこれ1台!ハイブリッドUVプリンター~

UJ330H-160

ロール紙もパネル系素材も、これ1台で対応可能
この機種の最大の魅力は、なんといってもその「ハイブリッド性」です。
看板やステッカーの出力で活用する「大判インクジェットロール紙」への印刷はもちろんのこと、等身大パネルやトップボードなどに使われる「スチレンボード(リジッド素材)」へのダイレクトプリントまで、この1台で完結させることができます。

圧倒的なコストパフォーマンスと省スペース設計
他メーカーでも類似のハイブリッド機種は存在しますが、「UJ330H-160」は導入しやすい「本体コストの低さ」が際立っています。
また、会場の実機を見て驚いたのがその設計の工夫です。ボード印刷時に使用する前後の搬送テーブルは、使用しない時はコンパクトに折りたたむことが可能。限られた作業スペースでも導入しやすい点も、現場目線で非常に高く評価できるポイントです。

圧倒的なコストパフォーマンスと省スペース設計

生産性の向上と内製化による収益アップ
これまで、「ロール紙に印刷してから手作業でスチレンボードに貼り合わせてカットする」という手間のかかる工程を踏んでいた企業様にとって、ボードへの「ダイレクトプリント」は生産性を劇的に向上させます。
また、人手不足や設備の問題でパネル制作を外注していた企業様にとっては、本機主を導入して「内製化」へ切り替えることで、外注費を削減し一気に収益性を高めることが可能になります。「ロールプリンターの買い替え」と「ボード印刷の内製化」を同時に叶える、まさに一石二鳥のソリューションです。

ミマキエンジニアリング「UJV200-160」

~UVの弱点を克服する「ラミフィット機能」搭載のエントリーモデル~

内製化デビューに最適なエントリーモデル
本機は本体価格が抑えられており(本体定価229.7万円)、大判インクジェットプリンターのエントリーモデルとして最適です。ステッカーや横断幕、ウィンドウサインなどの印刷業務を「初めて外注から内製化に切り替えたい」と検討されている企業様には、真っ先にお勧めしたい1台です。

UJV200-160

最大の特長:UVの弱点を克服する「ラミフィット機能」
実は、UVインクはラミネート加工と相性が悪いという弱点があります。例えば塩ビシートに印刷してラミネートをかけると、インクがのっている箇所とのっていない箇所の「凹凸」に空気が入り込み、デザインの周りが白く浮いてしまう現象(シルバリング)が発生しやすくなります。
しかし、この「UJV200-160」はその凹凸を平滑にするために「クリアインク」を搭載しています。これが「ラミフィット機能」であり、UV印刷でも美しく高品質なラミネート加工を実現します。

気になるインクコストを現地で検証!
「クリアインクを使うと、その分インクコストが跳ね上がるのでは?」と懸念される方も多いと思います。そこで、展示会場で実際に印刷中の数値をチェックしてきました。
1㎡(A0サイズ1面相当)あたりのインク吐出量は、以下の通りでした。
ラミフィット無し:約11ml
ラミフィット有り:約15ml
確かに増えてはいますが、一般的なインクジェットプリンターでも1㎡あたりで同じく15ml程度を消費します。つまり、「ラミネート加工が不要な用途ではクリアインクをOFFにして極限までコストを抑え、品質が求められる用途ではラミフィットをONにしてクオリティを担保する」という、非常に理にかなった使い分けができるということです。

ミマキエンジニアリング「TXF330-800」

~DTFプリントのクオリティを一気に高める、圧倒的な色彩表現と連続稼働力~

TXF330-800

DTFプリントの課題を解決する「特色インク」
Tシャツなどへの新たなプリント手法として数年前から一気に普及したDTF(Direct to Film)プリント。生産性を大幅に引き上げる画期的な手法である一方で、「色むら」「定着の悪さ」「色が沈んでしまう」といった、画質に関する物足りなさを指摘する声があったのも事実です。
しかし、この「TXF330-800」は、その色に関する不安要素を見事に払拭しました。その秘密が、新たに搭載された「スカイブルー(SB)」と「パールピンク(PP)」という特色インクです。
特色を使用した側のグラフィックが、驚くほど色鮮やかに発色しています。特に、これまでDTFでは表現が難しく「イメージと違う」と言われがちだった明るい青系やピンク系の発色が劇的に向上しており、これならデザインにこだわる顧客の厳しい要求にも自信を持って応えられます。

特色インク
※画像のそれぞれ中央線から左側が特色インク使用、右側は使用なし

夜間の連続無人稼働を支える「8本のホワイトインク」
さらに驚かされたのが、ホワイトインクの供給システムです。本体上部には、なんと計8本ものホワイトインクボトルが装填されています。
これらがすべて同時に使われるわけではなく、1本のインクを消費し切ると、自動的に次のボトルから供給が開始される仕組みになっています。
DTFプリントは、連続でプリントし続けることで効率を上げ、コストを抑えるビジネスモデルです。この「インク切れでプリントが止まるリスクを極限まで減らす」仕様は、夜間の連続プリントなど、現場のハードな稼働環境を強力にバックアップしてくれます。
すでにDTFプリントで収益を上げている企業様の「入れ替え・増設」にはもちろんのこと、新規参入で「最初からトップクラスのクオリティを出したい」という企業様にも間違いなくおすすめできる、まさに死角なしの1台です!

8本のホワイトインク

ミマキエンジニアリング「UJF200-6042」

~高さ250mmまで対応!印刷素材を増やせるUVプリンター~

UJF200-6042

進化のベクトルは「スピード」ではなく「印刷可能領域の拡大」
UVプリンターは、前モデルの時点ですでに画質や速度の面である種の「完成形」に達していました。そのため、今回の新機種では「劇的に速くなった」「色がより鮮やかになった」といったマイナーチェンジではなく、「今まで印刷できなかったものに印刷できるようになった」という、より実用的な進化を遂げています。

最大厚み250mmに対応!広がるビジネスチャンス
その最大の進化が、最大厚み250mmという分厚い素材への対応です。
従来のUVプリンターでは、ヘッドの高さ制限により厚みのある立体物へのダイレクトプリントは困難でした。しかし本機なら、なんとxスーツケースのような厚みのある素材にも直接印刷が可能になります!
製造メーカーやグッズ制作会社が「自社製品への名入れ・オリジナルプリント」を新たなサービスとして立ち上げる際、素材の厚みを気にせず提案できる本機は、ビジネスの幅を大きく広げる最強の武器になります。

最大厚み250mm

驚異の低コスト!A3サイズでわずか0.9ml
そして、グッズ制作ビジネスにおいて最も気になる「原価(インクコスト)」についても、現地でしっかりと検証してきました。
会場で実演されていた、スチレンボードへのA3サイズのフルカラー印刷(女性のグラフィック)。この高品質な印刷で消費されたインク量は、全色合計でなんとわずか0.921cc(約0.9ml)でした!
この圧倒的なランニングコストの低さは、オリジナルグッズ制作などのビジネスにおいて、非常に高い利益率をもたらしてくれるはずです。
既存のUVプリンターからの買い替えはもちろん、新たにグッズ制作や名入れサービスへの参入をご検討の企業様には、自信を持っておすすめできる1台です。

驚異の低コスト!A3サイズでわずか0.9ml

ローランドDG「AG-640」

~待望のプリント&カット搭載!次世代のラテックスプリンター~

続いては、ローランドディー.ジー.株式会社のブースより、9月に新発売されたばかりの最新機種「TrueVIS AG-640」をご紹介します!
本機から、これまで同社が「レジンプリンター」と呼んでいた呼称を「ラテックスプリンター」へと統一して展開されています(※インクの基本的な仕組みは同じです)。発表直後から業界内で非常に高い評判を呼んでいる本機、その魅力を現地で徹底解剖してきました。

AG-640

ラテックス初!待望の「プリント&カット」モデル
最大のトピックは、ラテックス(レジン)系プリンターとして初めて「プリント&カット機能」を搭載した点です。
「ステッカーやシール素材を内製化したいが、プリンターとカッティングマシンの2台を置くスペースがない…」という現場の切実な悩みを、この1台が一気に解決してくれます。

逆転の発想:「カットしてからプリント」でズレを防ぐ!
ラテックスインクは定着時に熱をかける特性上、プリント後にカットを行うと熱収縮によって若干のズレが生じるリスクがありました。
そこでAG-640が採用したのが、「カットしてからプリントする」という逆転の発想です!これにより、熱によるメディアの収縮影響を受けず、精度の高いカッティングを実現しています。(※ラミネート加工が必要な場合は、プリント→ラミネート→再セットしてカット、という手順になります)

ラテックスの常識を覆す、圧倒的な「色鮮やかさ」
無臭で速乾性が高く、オフィス環境にも設置しやすいのがラテックスインクの強みですが、従来はプリントヘッドの特性上、色味(特に発色の鮮やかさ)については多少妥協が必要なケースもありました。
しかしAG-640は、オレンジ(OR)とレッド(RE)インクの搭載に対応!
濃く、はっきりとした、溶剤プリンター顔負けの鮮やかな色再現性を実現しています。
「環境・安全性(無臭)」「省スペース(プリント&カット)」「高画質(オレンジ&レッドインク)」の3拍子が揃ったAG-640。色に強いこだわりを持つクライアントの要求にも、確実に応えられる次世代のスタンダード機になる予感がします。

ラテックスの常識を覆す、圧倒的な「色鮮やかさ」

日本HP「Latex R530」

~ラテックスインク搭載のハイブリッド機!高付加価値化と補助金活用で導入メリット大~

続いては、日本HP(ヒューレット・パッカード)のブースより、ラテックスプリンター「Latex R530」をご紹介します!

ラテックスインク唯一の「ロール&パネル」ハイブリッド機
本機の最大の強みは、ラテックスインク搭載機でありながら「ロール紙」と「パネル系素材」の両方にプリントできるハイブリッドプリンターである点です。
ラテックスインク特有の「無臭・高い環境性能・擦過性(耐久性の高さ)」というメリットを活かしたまま、多様な素材にダイレクトプリントが可能です。

Latex R530

新たな製品開発や付加価値アップに貢献
特に「ホワイトインク」の発色の良さと強靭な耐久性が評価されており、従来のサイン制作の枠を超えた活用が期待されます。
例えば、メーカーが自社製品に直接名入れを施して付加価値を高める内製化展開や、これまでプリントできず廃棄されていた「端材」を活用して新たなオリジナルグッズを開発するなど、アイデア次第でビジネスの可能性を大きく広げてくれる機種です。

手厚い「VOC対策補助金」の対象として活用可能!
現在、東京都の中小企業を対象とした「VOC(揮発性有機化合物)対策」に関する補助金において、このR530を活用した採択事例が複数出ているとのことでした。
この補助金は、「溶剤プリンターから環境負荷の低いプリンター(ラテックス等)への買い替え」という限定的な条件ではありますが、なんと【補助率が2/3・上限額2,000万円】という非常に手厚い内容になっています。
この補助金を活用できれば、実質の投資額を他のハイブリッドプリンターよりも大幅に抑えることが可能です。
「現在使っている溶剤プリンターの買い替え時期が来ている」「今後はロール紙だけでなく、パネルへのダイレクト印刷も自社で両立させたい」という要望をお持ちの東京都内の企業様には、文句なしにオススメできるプリンターです!
補助金の詳細が気になる方や申請サポートが不安な方も我々で行っておりますので、ご興味ありましたらお気軽にご相談ください。

キヤノン「Colorado M5」

~生産性が他機種の3倍!驚異のプリントスピードと表現力~

最後は、キヤノンのブースより、独自のUVgelインクを採用した大判プリンター「Colorado M5」をご紹介します!

アベレージ40平米/時!桁違いの生産性
一般的な大判プリンターの印刷スピードが1時間あたり10〜15平米程度であるのに対し、この「Colorado M5」は、なんとアベレージで約40平米/時という驚異的なスピードを叩き出します。
初期投資は決して安くはありませんが、「複数のプリンターを並べて稼働させる」よりも、この1台を導入する方が圧倒的に生産性が高く、かつ省スペース化も実現できます。大量出力が求められる現場に最適な機種です。

Colorado M5

インク交換不要!マットとグロスを自在に打ち分け
そしてこの機種のもう一つの特徴が、インクを変えずに「マット(つや消し)」と「グロス(光沢)」の仕上がりを使い分けられる機能です。
独自のUVgelテクノロジーにより、インクがメディアに着弾してからUVランプで硬化させるまでの「一瞬の時間差」をコントロールすることで、マットとグロスの質感の違いを生み出しています。
インクコストや面倒なインク交換の手間を一切かけることなく、デザインや用途に合わせた多彩な表現が可能になります。

2027年夏、広幅プリントの歴史が変わる「Colorado XL」上陸!
さらにブースでは、非常に楽しみな情報が発表されていました。
ついに2027年夏、待望の3.4m対応モデル「Colorado XLシリーズ」が日本国内で発売予定とのことです!
これまでスーパーワイド(広幅)市場で主流だった機種を凌駕するスペックを備えており、このXLが上陸すれば、広幅プリント業界の勢力図が大きく塗り替えられることは間違いありません。
圧倒的なスピードと独自テクノロジーで他を寄せ付けない「Colorado」シリーズ。生産体制の抜本的な見直しをご検討の企業様は、必見の機種です。

Colorado XL

以上、「サイン&ディスプレイショウ2026」の現地レポート【インクジェットプリンター編】をお届けしました。
最新設備は生産性を上げるだけでなく、これまでできなかった新しい表現や、コスト削減の選択肢を与えてくれます。
今回ご紹介した機種の導入を検討したい、まずは見てみたい、もっと詳しく教えて欲しいなどご要望がありましたらお気軽にわれわれ大判プリンター比較.jpまでお問い合わせください。

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